こんにちは、福山です。

前回1を書いて満足して、そのまま終わりそうな気がしていたのですが、
一応その2まで書いておこうと思います。


「ここって孤児院なんだな」と強く感じさせられたエピソード、2つ目です。


私がここにおじゃましてから、実は5人の女の子が新たにこの家にやってきました。
一番新しいのが2人姉妹で、6歳と2歳半です。
2人とも、ここで過ごす初めての夜はなかなか眠れず、
お母さんを恋しがって泣き出してしまいました。


これには私もスタッフもやりきれない思いでいっぱいでした。
結局、スタッフが一晩中あやしてなんとか朝方には眠れたようです。
私は部屋に戻り、彼女たちの母親のことを考えていました。


姉妹はその日、母親とともにお昼頃に家にやってきました。
母親は見る限り元気そうで、オーナーと笑顔で会話していました。
お昼ごはんを一緒に食べた後、子どもを残して家を去っていったのですが、
車に乗り込んでいく間、彼女は子どもを気にかけるそぶりさえ見せませんでした。


そんなことが目の前であって、自分は何も言えなくて。
「あ、母親ってこんなにも簡単に子どもや子育てを放棄できるんやな」
って感じてしまいました。
もちろん、彼女の抱える事情は何一つ知りませんし、
彼女が何を思って子どもを置いていったのかはわかりません。


けれど、泣いて寂しがる小さな子どもを見ていると、
どんな事情があったとしても、子どもにとって母親はひとりしかいなくて、
そこから逃げ出すなんて…と思わざるを得ませんでした。



そしてこの夜、以前オーナーに言われたある言葉を思い出しました。

 ”They were already born.”

聞いた瞬間から私の中に刺さったままの言葉です。

「彼女たちはもう生まれてきてしまっているのだから、
 誰かが面倒を見ないといけない。」


正直、こんな言葉、子どもを愛する教育者から聞きたくなかったです。
でもこの2週間で5人の女の子が育児を放棄されている現実があります。


すべての子どもが愛される世界であってほしい。
どんな子どもも、望まれて生まれてきてほしい。

心からそう思います。
 

こんにちは、福山です。

3時間以上も前に洗濯機のスタートボタンを押したのに、
一向にすすぎ終わる気配がありません。
さすがマレーシア、スローな国だと一瞬思ったのですが、
でっかくTOSHIBAって書いてありました。なにさぼってんだ。


ということで、今週いくつか印象的なことがあり、タイトルの通り
「孤児院にいるということ」を痛感させられたので、
そのことについて書いておきたいと思います。
実はこれを書き留めたくて前回のを書いたので
これで投稿は終わるかもしれません。笑



ここの施設では、子どものしつけのために、罰を与えることもしばしばあります。
平手打ちもあれば、細めの枝の皮を削いだ棒で叩いたりもします。
初めてこの施設にきてこれを見た時は、ショッキング過ぎて
やめてやめて!!と泣きそうになりながら止めに入りました。
しかし、そのあとにオーナーの女性から、
「子どものうちにきちんとしつけておかなければ、悪い大人になってしまうの。
 だからしっかり罰を与えなければならないのよ。」
と注意を受けたのです。


それ以降、もやもやしながら子どもが叩かれるのを見過ごす日々でした。


しかし、今週の日曜日、明らかにやりすぎだろうという状況に我慢できなくなり、
もう十分でしょう、棒を使うのはよくないんじゃないの、とまた止めに行きました。


すると案の定、またオーナーの女性に呼び出され、開口一番にこう問われました。
「あなたはここの子どもたちの何が問題だと思う?」


なんの話や、と答えに戸惑っていると、
彼女はここの子どもたちや施設のことを語り始めました。


ーなぜ子どもたちがここにいるのか。

「あなた、子どもたちの手や足のケガを見たことはある?
 あの子たちは道で保護されたのよ。砂を食べておなかを壊してた。」

「”お母さんのところに戻りたい?”と聞かれても”いやだ”って答える子もいるわ。
 なぜだかわかる?
 母親が虐待していたから。壁にぶつけたり、火であぶったナイフをあてたり。」

「ここでは彼女たちがいい人になるように、教育をしているの。
 本来母親が教えるはずだった、マナーや善悪から。
 そうでなければ、彼女たちはまた母親のようになるのよ。
 いろんな男の人と寝て、お金をもらって生きるなんて、そんなの人生じゃない。」

「教育が一番なのよ。」


ーそういった”育て直し”がどれほど大変なのか。

「毎週のように学校から文句を言われる。
 ”あなたのところの子どもは宿題をしてこない”って。」

「スポンサーの人からも電話がくるわ。
 どうして施設内で子どもが走り回っているのかって。
 寄付をしても、しつけができていないじゃないかって。」

「あなただったらどう感じる?
 どう教えればいい?」

「なぜできないかというと、母親が教えなかったせいよ。
 本来は”ここはこうでしょ”って隣に座って教えてもらうようなことを
 彼女たちは一切知らないの。
 じゃあ誰が教えるの?」

「私の息子は5歳でもう時計が読めるけど、ここの子どもたちはどう?
 あまりにもレベルが低すぎるから、学校でも一番下のクラス。
 そしたら友達もわるい子ばかり。
 勉強するしか、彼女たちにはもう道はないのよ。」


こういったことをどばーっと言われ、思ったことはそれなりにあったのですが、
英語での表現が全く追いつかず、結局何も言えませんでした。
彼女のいうことが理解できなかったのではなく、
理解できたし、言いたいことがたくさんあったのに、
何も言えない悔しさで泣いていました。


それと同時に、彼女の目からも涙が流れていました。
おそらく、日々様々な人からの評価にさらされて、非難されて、
ままならない思いもたくさんしているのだろうと思いました。


その日の夜、私は日本から持ってきた折り紙に、手紙を書きました。

”あなたがたが行っていることは本当に尊敬しています。
 けれど、私には体罰が過剰だと感じられます。
 文化の違いなど、私にはわからないことがあるので押し付けることはしないけれど
 だれか一人でも問題だと感じるなら、それは確かに問題だと思うのです。
 暴力は、どんな理由があっても暴力であるということを、忘れてはなりません。
 この問題に向き合うために、私は日本から来たように感じています。
 改めて、私を受け入れてくださってありがとうございます。
 私はここで、子どもたちのためにできることにベストを尽くします。”


こんな感じのことを書きました。
渡すことはできましたが、それに対する反応は、まだもらえていません。
このままなかったことになるのかなぁとも思ってしまいますが、
また何かあれば躊躇わずに自分の意見を言っていきたいです。


これまで20日間ほどここで生活してきましたが、
孤児という暗い印象など微塵も感じていませんでした。
ですが、これをきっかけに、なぜ彼女たちはここにいるのか、
スタッフは何を目的にして子どもの世話をしているのか、
そういったことを考えさせられるようになりました。


それと同時に、漠然と”いやだな”としか思っていなかった「体罰」というものが
どういう場面で機能し、何が欠けると「虐待」に陥るのか、
また、社会でどういう風に見られてきたのか、など、
もっと詳しく、きちんと知りたいと感じています。



さて、もう一つエピソードを書くつもりだったのですが、
さすがに長すぎると思うので2つに分けることにします。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
タイトルにその1を付け足してきます。
 

はじめまして。

大阪大学人間科学部2回生の、福山鈴音といいます。
現在、アイセックのインターンで、マレーシアのイポー
(首都クアラルンプールから電車で3時間ほど)に来ています!
こちらに来てもう2週間以上たちました。


正直ブログってなんかオシャレな感じで嫌だったんですが、笑
(自分には似合わないような気がするという意味での嫌です。)
こんなときにしか書く機会なさそうだしなぁと思ったので、
研修の様子や、感じたことを投稿させてもらいます。


インターンの内容は、孤児院に住み込み、勉強のお手伝いをするというものです。
ここでは、4-16歳の女の子が20人と、スタッフが1人住んでいて、
私は一つ部屋をもらい、彼女たちとともに生活しています。
この孤児院はタミル系のキリスト教徒の方によって運営されており、
ほぼ毎日カレーを食べ、決まった時間にお祈りの時間があります。


日本とは全く違う生活ですが、とても快適に過ごせています。
最初こそおなかを壊したものの、それ以外の体調不良は特にないです。
朝はかなりゆっくり起き出し、(子どもたちは5時起床ですが…)
お昼まではおしゃべりしたり洗濯したりして過ごし、
ご飯を食べてちびっこたちと昼寝をして、
ティータイムに熱いミルクティーとビスケットをいただき、
子どもたちに宿題をさせるために奮闘し、
シャワーを浴びてご飯を食べて、
部屋に戻って日記をつけ、たまに日本の人たちと電話をし、就寝。


大体毎日こんな感じです。
まさにスローライフといった感じですが、
時間がたくさんある分、普段気にしないようなことに
思考を巡らせてみたりしています。
マレーシアにいることを口実に、いろんな人と
電話でお話できることも楽しみのひとつです。


今回は軽い紹介をさせていただいたので、
次回からは、facebookに挙げるのにはなんとなく抵抗を感じるような、
インターン中にもやもやと考えていることを書きたいと思います。

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