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こんにちは、福山です。

3時間以上も前に洗濯機のスタートボタンを押したのに、
一向にすすぎ終わる気配がありません。
さすがマレーシア、スローな国だと一瞬思ったのですが、
でっかくTOSHIBAって書いてありました。なにさぼってんだ。


ということで、今週いくつか印象的なことがあり、タイトルの通り
「孤児院にいるということ」を痛感させられたので、
そのことについて書いておきたいと思います。
実はこれを書き留めたくて前回のを書いたので
これで投稿は終わるかもしれません。笑



ここの施設では、子どものしつけのために、罰を与えることもしばしばあります。
平手打ちもあれば、細めの枝の皮を削いだ棒で叩いたりもします。
初めてこの施設にきてこれを見た時は、ショッキング過ぎて
やめてやめて!!と泣きそうになりながら止めに入りました。
しかし、そのあとにオーナーの女性から、
「子どものうちにきちんとしつけておかなければ、悪い大人になってしまうの。
 だからしっかり罰を与えなければならないのよ。」
と注意を受けたのです。


それ以降、もやもやしながら子どもが叩かれるのを見過ごす日々でした。


しかし、今週の日曜日、明らかにやりすぎだろうという状況に我慢できなくなり、
もう十分でしょう、棒を使うのはよくないんじゃないの、とまた止めに行きました。


すると案の定、またオーナーの女性に呼び出され、開口一番にこう問われました。
「あなたはここの子どもたちの何が問題だと思う?」


なんの話や、と答えに戸惑っていると、
彼女はここの子どもたちや施設のことを語り始めました。


ーなぜ子どもたちがここにいるのか。

「あなた、子どもたちの手や足のケガを見たことはある?
 あの子たちは道で保護されたのよ。砂を食べておなかを壊してた。」

「”お母さんのところに戻りたい?”と聞かれても”いやだ”って答える子もいるわ。
 なぜだかわかる?
 母親が虐待していたから。壁にぶつけたり、火であぶったナイフをあてたり。」

「ここでは彼女たちがいい人になるように、教育をしているの。
 本来母親が教えるはずだった、マナーや善悪から。
 そうでなければ、彼女たちはまた母親のようになるのよ。
 いろんな男の人と寝て、お金をもらって生きるなんて、そんなの人生じゃない。」

「教育が一番なのよ。」


ーそういった”育て直し”がどれほど大変なのか。

「毎週のように学校から文句を言われる。
 ”あなたのところの子どもは宿題をしてこない”って。」

「スポンサーの人からも電話がくるわ。
 どうして施設内で子どもが走り回っているのかって。
 寄付をしても、しつけができていないじゃないかって。」

「あなただったらどう感じる?
 どう教えればいい?」

「なぜできないかというと、母親が教えなかったせいよ。
 本来は”ここはこうでしょ”って隣に座って教えてもらうようなことを
 彼女たちは一切知らないの。
 じゃあ誰が教えるの?」

「私の息子は5歳でもう時計が読めるけど、ここの子どもたちはどう?
 あまりにもレベルが低すぎるから、学校でも一番下のクラス。
 そしたら友達もわるい子ばかり。
 勉強するしか、彼女たちにはもう道はないのよ。」


こういったことをどばーっと言われ、思ったことはそれなりにあったのですが、
英語での表現が全く追いつかず、結局何も言えませんでした。
彼女のいうことが理解できなかったのではなく、
理解できたし、言いたいことがたくさんあったのに、
何も言えない悔しさで泣いていました。


それと同時に、彼女の目からも涙が流れていました。
おそらく、日々様々な人からの評価にさらされて、非難されて、
ままならない思いもたくさんしているのだろうと思いました。


その日の夜、私は日本から持ってきた折り紙に、手紙を書きました。

”あなたがたが行っていることは本当に尊敬しています。
 けれど、私には体罰が過剰だと感じられます。
 文化の違いなど、私にはわからないことがあるので押し付けることはしないけれど
 だれか一人でも問題だと感じるなら、それは確かに問題だと思うのです。
 暴力は、どんな理由があっても暴力であるということを、忘れてはなりません。
 この問題に向き合うために、私は日本から来たように感じています。
 改めて、私を受け入れてくださってありがとうございます。
 私はここで、子どもたちのためにできることにベストを尽くします。”


こんな感じのことを書きました。
渡すことはできましたが、それに対する反応は、まだもらえていません。
このままなかったことになるのかなぁとも思ってしまいますが、
また何かあれば躊躇わずに自分の意見を言っていきたいです。


これまで20日間ほどここで生活してきましたが、
孤児という暗い印象など微塵も感じていませんでした。
ですが、これをきっかけに、なぜ彼女たちはここにいるのか、
スタッフは何を目的にして子どもの世話をしているのか、
そういったことを考えさせられるようになりました。


それと同時に、漠然と”いやだな”としか思っていなかった「体罰」というものが
どういう場面で機能し、何が欠けると「虐待」に陥るのか、
また、社会でどういう風に見られてきたのか、など、
もっと詳しく、きちんと知りたいと感じています。



さて、もう一つエピソードを書くつもりだったのですが、
さすがに長すぎると思うので2つに分けることにします。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
タイトルにその1を付け足してきます。
 

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  • 23:06
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Comment
すずねさん、こんばんは。
なかなかショッキングな記事でしたが、目をそらしてはいけない内容ですね。
虐待と体罰は、相容れないようで実は表裏一体なのかもしれません。
何も理由がなく苦痛を与えることは虐待、
理由に基づき苦痛を与えることが体罰と一概にも言い切れないからです。
苦痛を与えられたとしても、
どうしてそんな状況になっているのかを理解していないと、その痛みの大きさが妥当かどうか理解していないと、子供たちが大人になったときに繰り返してしまうと言いますよね。
起きた問題に見合った罰の重さを知らない限りは、そのようなループは消えないはずです。本来なら私たちは知らず知らずのうちに親や先生から学んでいたのかもしれません。それを知るためには「その罰は重すぎる!」と声をあげることでもしかしたら促せるかもしれません。
辛く悲しい現実かもしれませんが、
どうか子供たちの成長と向き合い続けてください…。
  • みなと
  • 2016/03/10 23:31
こんばんは、まさやです。
この問題に関してはどちらにも正義があって、どちらが悪と言い切れないですよね…。すーちゃんさんのEPマネとしてはひとつ、諦めないで、投げ出さないで欲しいと思います。書いてるから大丈夫だとは思いますが、意見を伝えることを恐れないでください。すーちゃんさんが正しいと思ったことはしっかりと伝え続けていくべきです、それがたとえ辛いことであっても。ぼくは日本からでしか伝えられませんが、みなとの言うようにしっかり向き合っていてください。
  • まさや
  • 2016/03/13 22:47
>湊ちゃん、ありがと!
個人的には、虐待と体罰は隣りあわせにある気がします。ふとした瞬間に落ちてしまったり、また見る人の立場や感覚によっても左右されるのかなぁと。
例えば、痛みの大きさの妥当性なんて、何で決まるんやろ。やりすぎだと感じてるのは私だけで、それはバックグラウンドが違うからで。ここでは私の感覚を研ぎ澄ませながら向き合っていたいなぁと思ってます。

>雅也くん、ありがと!
正義に関してやけど、「私は正しいことをしている」って信じ切っているのも怖い話だなぁとも感じたよ。それこそ、しつけのため、子どものために叩いてるのだから黙ってて、みたいな雰囲気が恐ろしくもあった。
そこに疑問を投げかけ続けられたらいいかなって思ってる。
  • フクヤマ
  • 2016/03/14 12:49





   
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